宣伝に協力すれば治療費が「実質0円」と謳った歯科矯正の治療費をめぐる金銭トラブルで、患者ら約150人が医者や運営会社に対して総額2億円の損害賠償を求める集団訴訟を起こしたことが判明しました。
患者は千数百人に上ると見られています。
また、患者の中には金銭トラブルのほかに、健康被害が出ている人もいるそうなので、大規模な消費者問題になる可能性があります。
今回の記事では、150人以上もの集団訴訟となった、歯科クリニックについて調べてみました。
【集団訴訟】銀座の歯科矯正クリニックはデンタルオフィスX「投資で運用しているから無料で提供が可能」
150人もの集団訴訟を起こされたクリニックが「デンタルオフィスX(エックス)」だといことが報道で分かりました。
この「デンタルオフィスX(エックス)」という病院がどいうところなのか気になったので調べてみました。
まず、ホームページを検索してみましたが、既にホームページを閉鎖しているのかクリニックのものと思われるものは見つかりませんでした。
そのため、Twitterで病院の情報がないかを探ってみました。
過去に勧誘を受けて資料を受け取ったことがあるという方のツイートを見つけました。
そこに会社概要が載っていました。
医療法人名:Dental Office X
設立:2019年1月1日
理事長:保崎 泰平
理事:大岡 佑輝
理事:水谷 朱利
理事:佐野 大成
監事:永田 典之【本社】銀座院:東京都中央区銀座8−11−13 IS銀座オフィス1F
博多院:福岡県福岡市博多区博多駅南3−13−15 リアン博多駅前ビル4F
石神井公園院:東京都練馬区石神井町2丁目8−21 星ビル3F
この会社概要は一見、よく見る会社概要に見えますが、1つ違和感に思ったことがあります。
それは、会社設立の日付です。
1月1日を会社設立日にしている会社を見た記憶がなかったので、設立が可能なのか調べてみました。
とある会社設立のサポートなども行なっている税理士法人のサイトを見てみると、『会社の設立日は、法務局に登記申請を提出した日となります。土日祝日、年末年始(12月29日〜1月3日)は法務局がお休みですので、登記申請書を受け付けてもらうことができません。よって、残念ながら1月1日に会社を設立することはできないのです。これは、郵送申請、オンライン申請でも同様です。』となっています。
そのため、説明資料として渡している資料ですら嘘をついていたことになります。
名刺となるような会社概要にこのような嘘の情報を載せているようなクリニックなので、初めからまともな治療を行うつもりがなかったことが伺えます。
今回のトラブルの原因となっているモニター商法の返金の資金源は、FXで前払金を運用したものということが分かりました。
資金が確約されて状態でもない中で、モニターの人数を限定せずに行なっているとなると、お金を返すつもりがなかったと考えられます。
さらに、歯科クリニックのことを調べていたところ、銀座院についてのツイートを見つけました。
笑えんけど
#グランシールド #デンタルオフィスX #アーサー #モニター矯正
これを見ると、取り押さえや証拠を残さないように痕跡を残して逃げているのではないかと思ってしまいます。
銀座の矯正歯科クリニックの被害者「幸せな生活が待っているはずが借金地獄に」
185万円の借金のみ残りました。
このような詐欺行為が漫然と行われることが許されるはずないです。
何度も閉院はないと言われたのに、あっさり閉鎖。
最後まで責任持って治療して欲しかった。
まともな治療を受けることなく、多額のローンが残った人がいました。
また、適切な治療を受けていなかったために顎がズレてしまったり、噛み合わせが悪くなってしまったという健康被害を投稿している方もいました。このように実際に写真や投稿で被害の実態を見ると、綺麗になることを夢見て痛い治療に励んでいたことを想像すると心が痛みます。
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